2021年1月11日(月祝)の会期終了をもって閉館となる原美術館の「光―呼吸 時をすくう5人」展に行ってきた。以前訪れたのが10年以上も前のやなぎみわ展。渡辺仁設計の1938年に建てられた洋館建築で、前回訪れた時も建物の素敵さに惹かれて館内の写真を撮ったが、まだスマホの出てない時代にガラケーで撮った写真なので、酷く画質が悪い。今は館内撮影禁止になっている。
原美術館 Hara Museum of Contemporary Art
住所:〒140-0001 東京都品川区北品川 4-7-25
キース・ヘリングを思い出させる模様の石畳。これも竣工当時のものだろうか。
「光―呼吸 時をすくう5人」展
出展作家:今井智己、城戸保、佐藤時啓、佐藤雅晴、リー・キット
美術展鑑賞自体が久しぶりなこともあって、佐藤時啓さんの写真を久しぶりに拝見。既に終了しているが、「リヤカーメラ」というのが面白そう。城戸保さんの作品は初見、凄く色が好きな感じだ。今井智己さんのリトルモアの写真集「光と重力」を会場で見て惹かれる。半円形の部屋でドビュッシーのピアノの自動演奏。これは佐藤雅晴さんの「東京尾行」の作品のモチーフにもなっている。年季の入ったヘリンボーンの板張りの1階の床が印象深い。
「佐藤雅晴―東京尾行」展で自動ピアノが奏でるドビュッシー「月の光」。これは音の”トレース”なのですよ。演奏者の姿が見えてくるかも?! #ミュージアムウィーク #細かすぎるMW #MuseumWeek #zoomMW #原美術館 pic.twitter.com/7jUkOgvcxF
— 原美術館, Hara Museum (@haramuseum) April 2, 2016
「光ー呼吸 時をすくう5人」展では、出品作家 佐藤雅晴の制作方法、トレースにちなみ「静かなゲリラリサイタル」を行っています。演奏とは作曲家の楽譜をトレースする行為。演奏後はそれを自動演奏ピアノがトレースし続けます。開館中に開催しているので、運よく遭遇することができるかも知れません。 pic.twitter.com/RKt3grtEre
— 原美術館, Hara Museum (@haramuseum) November 16, 2020
1階のトイレを改造した小部屋に森村泰昌の人形作品《輪舞》(1994年)あり。トイレットペーパーホルダーが残っていて、便器が肌色になってる。
カーブを描いだ2階の細い廊下は宮島達男の展示。
常設作品・宮島達男「時の連鎖」になっている小さな回廊状の部屋は、その昔、原美術館が家だった頃は、小さな男子用トイレでした。意外でしょう?#ミュージアムウィーク #秘密MW #secretMW #MuseumWeek pic.twitter.com/5sB764SBoL
— 原美術館, Hara Museum (@haramuseum) March 28, 2016
3階のタイルの小部屋(ジャン=ピエール・レイノー作品)はトイレに見えるが、自邸も白タイルに覆い尽くされているらしい。
中には煉瓦造りの蔵があり、イサム・ノグチの彫刻作品などが展示されている。カフェはそこまで混んでいなかったが、利用しなかった。
2階から見ろせる中庭にも行ってみたかった。会場入口前の庭にはどんぐりが落ちていて、庭師さんが枯葉集めをしていた。
ピンクの公衆電話が残ってる。通話できるのか確かめるのを忘れてしまった。そういえばミュージアムショップで50度数の原美術館オリジナルテレホンカードが1000円で売られていたな。今買っても使いみちなさそうだけど。
「光―呼吸 時をすくう5人」展 の図録は2800円と高かったが、原美術館の館内で撮影した写真作品も収められていた。ミュージアムショップ単独での訪問は不可とのこと。
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