コザ琉映館(閉館)(解体済み) 成人映画館


コザ琉映館(閉館) 成人映画館

コザ琉映館
 [所在地] 沖縄県沖縄市照屋1-7-2
 [電話番号] 098-937-3745
 [営業時間] 13:00 ~ 夜まで
 [入場料金] 1100円

2017年に解体された。

コザ琉映館(閉館) 成人映画館

残念ながら平成28年7月31日をもって閉館してしまう沖縄市コザの成人映画館。1100円を払って三本立てピンク映画を見た。

6月に首里劇場へ訪れた際、館長さんから「コザ琉映は閉館するらしい」という情報を頂き、あわてて足を運んだが、ちょうどその日は定休日の水曜日で入館することができなかった。近いうちの再訪を誓って退散したが、やっと念願かなってコザ琉映に入館できた。映写技師さん(?)も女社長さんもとても親切で感じが良い。

映写技師さん(?)はにこやかで人柄が良く、受付の室内まで写真を撮らせてくれた。以前は駅のキップ売り場のような窓口でチケット販売をしていたが、今は閉鎖してしまったので、館内入口で直接入場料を払ってもらっているそうだ。

1本1時間の作品が休憩なしに連続上映されている。昨今のシネコンのように入れ替え制などといった野暮なことはないので、いようと思えば夜までそのまま居座っていられる。女社長さんも「ゆっくりしていってちょうだい」と言ってくれた。暑い日にエアコンが効いてる環境で休めるだけというだけでも助かる空間。普段は20時まで、土曜日だけ21時まで上映しているらしい。

この日見たプログラムは
1本目 13時~  「痴漢やらせ電車」 関根和美監督  オーピー映画
2本目 14時~ 「妹の匂い よろめきの爆乳」 オーピー映画
3本目 15時~ 「特務課の女豹 からみつく陰謀 」 オーピー映画
4本目 16時~ 1本目に戻って、「痴漢やらせ電車」

建物は古く、ベトナム戦争頃のものらしい。築60年だか、1960年代だか。wikipediaを見ると1950年竣工の建築物リストに入っている。キネマ探偵団 on Webをみると「1960年7月開館」となっている。1Fロビーや喫煙所、トイレ、2階フロア、映写室などはかなり老朽化していたが、ホール客席は暗い照明では意外ときれいに見えた。1Fフロアに貼ってあるポスターがいちいち渋くて泣ける。

閉館後の予定を聞いてみると、もともと(社長さんが?)本業でなく副業で営業しているらしく、(社長さんの?)本業が不動産屋さんとかで、漠然としながらもいずれ解体してマンションでも建てるのではという風な話が出てきていた。もともと(社長さんは?)ここのオーナーでなく、買い取ったものとのこと。耐震性に問題があって仕方がないということだったが、そのことを首里劇場の館長さんにお話すると「あそこより古いうちはどうなるのか…」と苦笑されていた。しかし場所柄、仕方ないのかもしれない。コザ琉映は首里劇場に比べても人の出入りが多かった。それでも10人はいなかったが。

銀天街で買った弁当や惣菜を食べたかったが、場内への飮食物の持ち込みが禁止されているので、いかの姿あげスナック150円×2個、レモンティー160円×2個を購入して我慢した。場外の喫煙所で食べれば良かったのか。

この映画館のお客さんのものかわからないが、日中はこの映画館の前で車を駐車している人が多かった。それで日中は障害物なしの外観の写真を撮るのが難しかった。

女社長さんにお尋ねすると、ピンク映画館だけど最近は女性客も結構いるとのこと。数人のグループで来て鑑賞していくらしい。また男同士や女同士の同性カップルも珍しく無いらしい。「沖縄市ではまだだけど、那覇で最近公認同性カップルが誕生した、時代は変わった」と感慨深そうに仰っていた。近くの銀天街については廃れていく一方で活性化は難しいというようなことも言われていた。

コザ琉映館(閉館) 成人映画館

コザ琉映館(閉館) 成人映画館

コザ琉映館(閉館) 成人映画館

コザ琉映館(閉館) 成人映画館

コザ琉映館(閉館) 成人映画館

コザ琉映館(閉館) 成人映画館

↓喫煙所の灰皿がレトロすぎて泣ける

コザ琉映館(閉館) 成人映画館

コザ琉映館(閉館) 成人映画館

コザ琉映館(閉館) 成人映画館

↓2階の映写室も見学させていただいた。映画上映前にお客さんの一人が「2階も見せてもらうといいよ」と声をかけてくれたが、この映画館について熟知している地元の常連さんだろうか。

コザ琉映館(閉館) 成人映画館

↓2F映写室

コザ琉映館(閉館) 成人映画館

↓2F映写室からのスクリーンはかなりクリアに見えて驚いた。

コザ琉映館(閉館) 成人映画館

↓使われていない2Fのトイレ。あるものすべてがいちいちレトロで感激する。

コザ琉映館(閉館) 成人映画館

コザ琉映館(閉館) 成人映画館

映画を3本すべて観終わってしまい、夕方劇場を出た。日中よりも客の数は少なくなっているように見えたが(5人以下?)、ふと気づくと暗い脇のドアの方で男性が2人立ったまま不自然に体を重ねあわせているようなのが見えた。ああ、これが噂のあの…と直感して、(本当はまじまじと様子を見たかったけど)邪魔しないようにそそくさと出てきた。後で首里劇場の館長さんにその話をすると、首里劇場ではそういうハッ○ン場とかの行為をあまり歓迎していないような口ぶりであった。映画館公認ってわけではないんだな、と感心しながら、また(無駄な?)知識を一つ増やした。

参考:[PC版] ポルノ映画館へ行こう★九州・沖縄地方のポルノ映画館
参考:コザ琉映 – Wikipedia
参考:沖縄の成人映画館「コザ琉映」 – デイリーポータルZ:@nifty
参考:成人映画館「コザ琉映」に潜入 – 沖縄B級ポータル – DEEokinawa(でぃーおきなわ)

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